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【ヨーグルト特集】

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【ヨーグルト特集】 (3/6)

【ヨーグルト特集】 ドリンク牽引市場7%増4100億円    R‐1、ガセリ菌 機能性更に拡大へ

 

16年度(16年4月~17年3月)のヨーグルト市場(乳酸菌飲料除く)は、機能性ヨーグルト、中でもドリンクタイプの大幅伸長により、メーカー出荷ベースで前年比7%増の4100億円で着地する見通しだ。過去最高の更新。明治「R‐1」、雪印メグミルク「ガセリ菌SP株」をはじめ急成長の機能性ヨーグルト(プロバイオティクスヨーグルト)については、1300億円規模まで膨らむ見込みで、風邪が流行る時期だけでなく「毎日の健康のために飲む」需要の拡大で通年化が進み、その分が上乗せとなった。大手各社が生産能力を増強、今後も拡大トレンドは続くとみられる。機能性の好調の背景にあるのは、病気を未然に防ぎたい、病院にかかりたくないという予防医学の考え方が広まり、「必要に迫られて」の購買行動につながったこと。この心理を突いた商品と、機能性表示食品取得による具体的な健康訴求の各社戦略合戦が17年度は注目となりそうだ。

 

「16年度は特殊な動きをした1年。昨年テレビ番組でヨーグルトが扱われ数字がはねた反動減などもあったが、前半の貯金で年間では前年を上回る見込みで、中期的に拡大トレンドに変わりはない」(各社担当者)。

 

40年余、ダイエットや花粉症などを切り口に成長と停滞を繰り返してきたヨーグルト市場だが、近年は健康志向を着実に取り込み成長し続け、16年度は過去最高の4100億円(乳酸菌飲料除く)で着地する見通しとなっている。けん引役はドリンクヨーグルトで、前期の伸長に続き今期も本紙推定で10%以上増の1200億円の予想。伸び率はプロバイオティクスが貢献、ファミリータイプの大容量も2%増の見込みで市場を支えている。

 

大容量プレーンは3%増の1000億円超の予想で、生産能力の差でメーカー間で明暗が分かれるが、大容量でかつ健康要素が入った機能面に対し、100円台前半の値頃感が支持され成長した。フルーツ入りの4連、個食などのソフトは、2%減の約840億円の見込みで、4連は競争激化による単価下落が目立った。個食は底を打ってCVSで朝食ニーズを着実に取り込んでいる。ハードは約5%増の約1000億円の見込みで、プロバイオティクス除くハードも1~2%増と健闘。 

 

17年度は、伸び率は鈍化するものの3%程度の成長は見込めそうだ。テレビ番組でヨーグルトの露出が減ったことから、例年通りに各社が広告を入れて年間回して、自力で上げていく成長率がこのあたりで、腸活や菌活などを切り口にヨーグルトがまた注目されて、需要急増した場合は飛躍的な伸びも期待できる。

 

これまでの市場拡大の大前提にあるのは、各社が長年の乳酸菌研究で、従来の整腸作用や免疫力アップに加え、感染症予防、寿命延長、アレルギー・アトピーの抑制、美肌などヨーグルトのもつ健康効果を次々と解明してきたことにあり、「ヨーグルトの機能的価値の浸透=商品力の強さ」にある。TV番組によるブームに乗って拡大した需要が、もともとの商品力の強さで定着、これに機能性食品表示制度の後押しが加わり、ますます底固い需要確保の流れ、環境は整いつつある。

 

「R‐1」の急成長からみても病気に対する予防意識の高まりは、今後も幅広い世代に広まると見られ、機能性ヨーグルトについては、風邪が流行る冬場だけ飲用するにわかファンを、従来からの免疫力アップの訴求で、年間通じて取り込む施策に、今年は各社が本腰を入れて取り組みそうだ。また様々な生活習慣病の予防の観点から、「必要に迫られて」の飲用理由につなげていくストーリー作り、各社の知恵比べも活発化してくる見込みで、機能性ヨーグルトの持続的な成長に向け今年は各社とも踏ん張りどころとなる。

 

急成長の水切りヨーグルト(ギリシャヨーグルト)については、森永乳業調べで16年度は30%増の約130億円、17年度は美味しさに加え、「高たんぱく」の健康価値訴求に力を入れ、男性も取り込む計画から更に成長する見込みで、この分野も機能性が今年はキーワードとなる。乳酸菌入り食品は、発酵食品以外では菓子や飲料、調味料、味噌汁、外食メニューまで広がっており、この食品代表格のヨーグルトの動向は今後も大きな関心を集めそうだ。

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