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シリーズ工場訪問 米久おいしい鶏・鳥取県における鶏肉生産事業

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シリーズ工場訪問 米久おいしい鶏・鳥取県における鶏肉生産事業 (9/14)

伊藤ハム米久ホールディングスの事業会社・米久のグループ会社である米久おいしい鶏(鳥取県東伯郡、金森史浩社長)は1日、鳥取県・琴浦町の帽子取(ぼうしとり)養鶏団地で竣工式を開催した(一部既報)。同社では竣工式にあわせて報道関係者向けに本社に隣接する加工工場の見学会を開催。今回は鳥取事業所の状況や加工工場での取り組みなどについて報告する。(写真㊤は本社工場の鶏肉カットライン)
鳥取事業所は「種鶏の飼育・孵卵・養鶏・食肉加工」まで一貫して生産
 
 同社は07年2月「米久東伯」として操業を開始。11年2月に静岡県磐田市にある同じ米久グループの「おいしい鶏」と合併、「米久おいしい鶏」として、本社・鳥取事業所を鳥取県・東伯郡に、静岡事業所を静岡県磐田市に置いている。16年度実績は年間処理羽数約1,340万羽(鳥取事業所約866万羽、静岡事業所約474万羽)、売上高116億7,200万円であった。
 鳥取事業所では「種鶏の飼育・孵卵・養鶏・食肉加工」までの一貫生産による生産基盤を確立しており、6つの種鶏農場、13の養鶏農場(帽子取養鶏団地含む)、1つの処理工場を有する。また、日本で初めて鶏肉における「ISO22000」によるトレーサビリティシステムの認証を取得。生産した鶏肉は米久グループを経由して、ブランド鶏「鳥取のとり」「大地のハーブ鶏」として展開している。「環境との共生」をテーマに掲げ、養鶏団地から出た鶏ふんを堆肥や鶏舎用の熱源に利用するほか、加工時に工場から出る不可食物や羽などをペットフードや肥料などに使用。工場で使用した後の水は、浄化をしたうえで放流するなどの取り組みを行っている。
    
    ブランド鶏「鳥取のとり」「大地のハーブ鶏」を生産、10年で処理羽数は1.4倍
 
 本社工場において、同社概要の説明、工場ラインの見学後、金森社長(=写真)に鳥取事業所における現在の生産状況、今後の取り組みなどについて話を聞いた。
 ―現在の生産状況について。
 鳥取事業所は10年前の開設時は従業員が約190人、年間の処理羽数は約620万羽であったが、現在は従業員約305人、年間の処理羽数は約866万羽と規模が拡大しており、現在は2つのブランド鶏「鳥取のとり」と「大地のハーブ鶏」を生産している。「大地のハーブ鶏」はブランド化して約3年であり、構成比は約10%だが、最終的には30%ぐらいに上げていきたい。また、種鶏孵卵場では1日2万羽生まれている。食肉処理事業だけでなく新しい命も作る事業も行っており、この事業も大きなウエイトを占めている。農場は全て工場から車で30分以内の場所にある。今後も農場のロケーションは大きく変えることは考えておらず、工場から近いメリットの部分を生かしていく。ロケーションが良く、自然豊かな良い環境で水が大変豊富ということもあり、鶏を飼う環境として、鳥取県はポテンシャルのある県だと思っている。加工工場は年間1,500万羽まで処理できる能力があり、帽子取農場の完成により増える分にも対応している。
 ―現在の注力点、今後の取り組みについて。
 機械化に取り組んでおり、平均で年間2~4億円を投資している。直近での大きな投資では水処理に使用する浄化槽を増強した。今後も機械化を進めて省力化に取り組んでいく。具体的には設備投資して、処理を短くしてラインスピードを上げる。現在、工場の年間稼働日数が263日であるが、業界では290日前後がスタンダードであり、改善の余地があるかと考えている。また、帽子取養鶏団地の第2期工事は、雪解け後に開始して8月の完成を予定している。需要が高まる来年の秋~年末に向けて生産を開始する予定である。

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