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食品産業新聞「BBN米価」について

 
「BBN米価」は、当社オリジナルの国内産主食用うるち米価格の指標で、毎週1回(月曜日)更新しています。
オリジナルとはいっても、農林水産省が毎月公表している価格をベースに、当社刊行「米麦日報」に好評連載中のRNJ(ライスネットワーク・イン・ジャパン)仲間相場を組み合わせることで、「これが今の日本の米価だ」と呼べる毎週の価格を弾き出しているものです
 

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BBN米価・確定値の推移
 
 

背景

米価すなわちコメの価格は今、明確な「指標」が存在しません。 「米価は市場で決まる」ことになって20年が経過しましたが、その唯一の公的市場が解放してしまいました。価格データは様々ありますが、部分的あるいは事例的なものにすぎず、米穀流通業者が「相場観」を測る道具は、ひとえに「経験と勘に頼る」しかなくなっているのが現状です。農水省が毎月1回公表している価格は現在、唯一の公的な全体指標と言っていいものですが、それは「結果としての価格」にすぎません。先物取引があるにはありますが、あくまで先物であって現物の先行指標とは相場観を異にしています。 そこで当社では、農水省の月間価格をベースに、RNJ仲間相場(週間)との乖離率から「毎週相場」を求めました。さらにトレンド(回帰式)と、本紙独自の「政策指数」を当てはめることで、「先月の価格」ではなく「今週の価格」を弾き出しています。
 
 
 

算出方法

1.   農林水産省が公表している価格は、食糧法という法律に基づき、大多数の米穀流通業者から義務的に報告させた毎月の取引数量・価格を集計したもので、銘柄(産地・品種)ごとに公表される加重平均価格は、かなり確度の高いものと言えます。 しかし、これには問題点があります。第1に、「結果としての価格」にすぎないということ。例えば9月1ヵ月間の平均価格が、10月の末頃に公表されます。これでは「結果としての価格」であることもさることながら、あまりに遅すぎ、何らかの指標とするにはタイムリーさに欠けます。 第2に、銘柄ごとの加重平均価格は確度の高いものではありますが、「全銘柄平均価格」となると、途端に確度の低いものとなってしまいます。というのも農水省が公表する「全銘柄平均価格」は、実際の出回り量(取引数量)で加重平均しているのではなく、前年産の農産物検査を受検した数量(確定値)でウェイト加重平均しているからです。これでは、「その月」の出回り量による平均の上下動が、全く反映されないことになります。 以上のことから当社「BBN米価」では、第1に「今の米価」であること、第2に「出回り数量を明確に反映した価格」であることをめざしました。
     
2.   まず建値を揃える必要があります。農水省の毎月価格を、「包装代・税抜き」価格に換算しました。これに、当該月の農産物検査数量(1等のみ)を銘柄ごとに充てはめ、加重平均することによって、「先月の全銘柄加重平均価格」を弾き出しました。当社ではこれを「マンスリーBBN」と称しています。
     
3.   次に、このマンスリーBBNを週間化、すなわち「ウィークリーBBN」を弾き出すにあたって採用したのが、「米麦日報」に好評連載中のRNJ(ライスネットワーク・イン・ジャパン)仲間相場です。何故この相場を採用したかというと、検証の結果、価格水準そのものはともかく、銘柄ごと・あるいはトータルの値動きが、驚くほど農水省公表米価の動きと一致するからです。値動き曲線としての乖離率は、過去5年間、最大でも±0.02%の幅におさまっていることを確認しています。
     
4.   実数として、RNJ仲間相場と農水省価格との乖離率を銘柄ごとに弾き出し、割り戻すことで均(なら)したのが、銘柄ごとの「ウィークリーBBN」です。同じ方法で「全銘柄加重平均価格」でも「ウィークリーBBN」を弾き出しました。
     
5.   ここまでなら週間ではあっても、「先月最終週までの米価」にすぎません。ベースを農水省の公表価格に置いている以上、いくらRNJ仲間相場を絡ませても、「今週の米価」までは辿り着けないわけです。そこで、ここからは「予測」の要素をどうしても取り入れざるをえません。 当初想定していたのは、「スプライン関数」を用いるやり方です。これは、例えばコメの作況指数を弾き出す際、基となる「平年単収」を求めるのに用いられている手法です。ところがこの手法で「予測」し、実績と比較検討したところ、どうにも値動きが合致しないことが判明しました。そこで本紙オリジナルの手法を導入しました。
     
6.   単純直線にあたる「トレンド」(回帰式)を充てはめた上で、「どうにも説明のつかない値動き」(急激な上下動)を抽出し、パターン化しました。これは、例えば作況指数が公表になったとき、その数値によって急激に上下動します。また大きなコメ政策の変更が発表になったときも同様です。さらに業界内で、噂話によって上下することもあります。これらを過去5年まで遡って、事象ごと・その事象の大きさごとに変動率を指数化しました。当社ではこれを「政策指数」と呼んでいます。変動率と言っても、その幅は、全体の値動きに対して最大でも±3.6%までしか作用しません。それでも銘柄ごとウィークリーBBNの実数には大きく影響します。
     
7.   こうして算出したのが、本紙「BBN米価」です。
 
 
 

掲載ルール

BBN米価は、週一回、当社ホームページと当社が発行する「食品産業新聞」(週2回刊)、「米麦日報」(月~金刊)に掲載。また月間相場をまとめて、同じく当社が発行する「米と流通」(月刊)に掲載しています。 算出方法の関係上、農水省の毎月価格が公表されるごとに、過去の価格データがトレンドから実績に置き換わります。その際、「前週比」は置き換わったデータを基とすることになりますのでご容赦ください。 また「参考」に掲げる3銘柄は、予告なく入れ替える可能性があります。
 
 
 
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BBN米価

 
 

3月第2週の
全銘柄加重平均

 

13,096円

(前週比▲54円)

 

 

 
参考
秋田あきたこまち

14,351円

(+67円)

栃木コシヒカリ 13,870円

(+19円)

新潟一般コシヒカリ 15,509円

(▲82円)

平成28年産国内産主食用うるち米の生産者団体から卸売業者への出荷価格(東京または大阪着、包装代・税抜き、農産物検査1等、玄米60kg当り)
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