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コラム

「5円豆腐」の是正を

昨年20円豆腐で公取委から注意を受けた北陸のスーパー「アルビス」が、今年は5円豆腐を販売した。明らかに原価割れ販売で、アルビスは宣伝費と考えているかもしれないが、豆腐の価値低下に繋がるなど地元の豆腐製造業者に与える影響は大きい。

アルビスは7月15日限りのチラシで「家計応援宣言」とし、「絹ごし豆腐」300gを1丁5円で販売。うどん、焼きそばも各1袋5円で販売した。これを受け富山県豆富商工組合は、公取委中部事務所に申告。また全豆連は、こうした不当廉売行為が各地に広がっていることから、今回のように原価を割った価格で販売しているケースを把握した場合は、チラシなどの証拠書類を含み、情報提供するよう呼びかけている。

アルビスは、昨年5月にも1丁20円で販売、公取委が、独占禁止法上の措置はとらないものの、同法違反につながるおそれがあるとし、関係者に注意した経緯がある。

量販店は、消費不況の中で厳しい競争を行っているが、アルビス側も、5円豆腐しか売れなくなれば、豆腐で利益を得ることができず、自分の首を絞めかねない。だが、一番大きな問題は、消費者が豆腐の価値を5円と捉えてしまうことだ。昨年に続き、原価割れ販売を行ったことで、公取委もより厳しい処分を行うと見られるが、地元だけでなく、全国の豆腐業界のためにも不当廉売が是正されることを望む。(8/10)