日本給食品連合会の7月夏季研修会で、容器回収弁当を1工場で1日6万個配達する生産量日本一の弁当企業・玉子屋(東京都)の菅原勇継会長が講演した。
配達エリアは東京23区のうちの15区で、約2千社に当日注文まで含め、正午までに全てを運び、残食率は0.1%未満(60食)というから驚異的だ。
独自の配送システムは、注文数をあらかじめ読み、見切り発車でエリアを出発。受注が決定した時点で、配送車同士が弁当数を路上の最適ポイントで調達し合い顧客に届ける。運転手もシステムを実施する係もアルバイトが大半で、平均年齢が25歳の若者というから夢のような会社だ。
世間で言う「負け組」を雇用するきっかけは25年前に食中毒を起こしたとき。学卒社員は大半辞めたが、逆に悪ガキ連中は顧客に土下座し回ってくれたという。「働いてくれる人間のありがたさが身にしみた」菅原氏は彼らと共に皆で楽しい軍団を創ろうと思い立った。
人材教育では約700人の従業員に個性に合う対応を行い、「頑張れ」「期待している」とよく褒めるなど生き方を共に考える。同時に、組織的にも下が上を逆に評価するシステムを採用し信頼感を高めてきた。
「上下ではなく調理員も配達者も360度くまなく評価し合い、情報共有化で密度の濃い会社にした」という。
さらに正社員採用もアルバイトが決め、決めた本人が育成する場合も。食数増の営業成果より生き甲斐を教える方が良い点数にと聞き半ば納得した。(8/24)


