ホーム > コラム > vol.107 「徹底」こそ大きな成果に

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コラム

「徹底」こそ大きな成果に

デフレ懸念が強まっている。物価は2012年まで下がり続けるとの見通しもある。その一方で、「安くしないと売れないが、ただ安いだけでも売れなくなってきている」(ある地域スーパー)のが現状だ。

メーカーはこの2~3年、価格対応に振り回され続けてきた。これに競合の激化が合わさり、経費削減などの内部努力が報いられていない。本当に価格だけで良いのか、高付加価値品に活路を求めるのが得策なのか。

実際のところ、消費者は何を求めているのか。意向を斟酌(しんしゃく)して、それに見合う商品・サービスを提供することは商売の王道であるが、今までもこれからも、全くそんなことを無視し続ける企業がある。岡山の林原グループである。

「トレハロース」はすでに多くのメーカーで食材の一つとして利用されているから、その企業経営のユニークさも周知の事実だろうが、言わば一般常識の対極を行く経営哲学には、何度触れても唸ってしまう。社長の一言で、直ぐには役立たない、また長期的にも役立たないかも知れない開発研究を延々と続けている。

曰く、その研究の課程で出てくる副産物に価値がある、と。そんなことに精を出す企業などないから、湧出する成果は他の追随を許さない。価格競争など無縁の独壇場。収益が上がる訳だ。世の流れをよそ目に、そんな経営もある。(10/12)