最近では「節約志向」という言葉が食品業界のキーワードになってきた。量販店からは安くなければ売れない、などの声が聞かれ、消費者の消費形態はまさに「節約志向」だ。
ネットリサーチのディムスドライブの調査によると、1年前に比べて夕食費を節約している人が74%に達しており、その内容は「安いものを選ぶ」が76%、以下「外食を減らす」「お買い得品を選ぶ」「PB(プライベートブランド)を選ぶ」などが40~50%台で続いており、節約志向が消費者に浸透していることがわかる。
この調査を含め、各種調査から外食が減って、内食の回数が増えていることは確かだ。しかし食料費、特に内食関連の生鮮品や調味料などの消費額が意外に増えていないのは、この節約志向によるものだ。
ただ安価な商品の購入だけが節約志向なのかというとそうでもない。節約の内容の30%台以下には、「食材を残さない」「残り物をアレンジする」「節約レシピを意識する」「賞味期限の長いものを選ぶなど」がランクインしている。消費者は安価な食材の購入だけでなく、食材の使い方まで工夫している。
そこで食品業界では、単純な安売りに売上げを求めるのではなく、消費者が行っている行動をサポートする提案や商品開発が必要だ。モヤシを使うメニュー調味料がヒットし、スープご飯の提案が粉末スープの売上げを伸ばしているのが好例だ。「節約志向」をプラスにするアイデアが必要だし、価格訴求からの脱却にもつながる。(10/19)


