10月22日現在のシカゴ大豆相場は10.05ドルと、ここにきて再び騰勢を強めてきた。豊作予想を背景に、10月初めには一時、8ドル台に下げたが、予想以上に収穫が遅れている上、降雪のニュースも入り、再び10ドル台に乗せた。
こうした中、東穀で「豊作下の穀物市場と価格予測」と題したパネルディスカッションが開かれた。その中では、最初に穀物相場を見るポイントについて議論があり、「一昔前は、米国の需給構造を追っていれば良かったが、今は需給表だけを見ていても何もわからない。米国のゼロ金利、ドル安で穀物市場にファンド資金が流入しやすく、相場を押し上げている面がある。しかし、そう言っても季節要因で動くなど、ファンダメンタルが効いている面がある」と、当然ながら難しさを指摘する声が多かった。
また年末にかけての大豆相場見通しでは、現在の米国での降雨、降雪という上げ要因はあるが、「現在の10ドルは行き過ぎ。南米の供給増を見越してクリス前に下げるのでは。その場合、8ドル台もあり得る」と下げを見込む見方があった。
その一方で、「年内10ドル以上は考えづらいが、南米の状況、仮に天候不順であれば、11ドルもあり得る」など強気も見方もあった。予想は本当に難しいが、全体的には強気の見方が多く、大豆をはじめ穀物の価格はステージを上げたまま推移し、我が国にとって原料高は解消されそうもない。(11/02)


