日本にはいろんな記念日があるが、食品業界に関連する記念日がまた一つ新設された。日本調味料マイスター協会が日本記念日協会に申請、認定を受けた「調味料の日」だ。「いい味(み)」のごろ合わせと文化の日に通じることから11月3日とした。今までなかったのが不思議なくらいだが、とにかく正式に決まった。
同協会は和食文化の魅力を再確認することを理念としており、日本伝統調味料(醤油・味噌・酢など)の浸透をメインに活動している。「調味料マイスター」の資格認定機関でもある。
ところで調味料関係の記念日としては、醤油の日、みその日、酢酸の日、うま味調味料の日などがあるが、いずれも1業界または1社が制定したものだ。そのため、調味料全体の活動には当然、つながらない。
この記念日制定を契機に調味料全体の普及、啓蒙を図るべきではないか。調味料業界として今、最も重要な課題は調味料を使用する場面、すなわち家庭での調理機会の減少への対応だろう。調理の楽しさや、その料理を家族で食べることの大切さを訴えたい。
和風基礎調味料はここ数年減少傾向にあるが、洋風調味料も家庭内での調理・食事が減少すれば同じ運命をたどるし、増勢にあるつゆやメニュー専用調味料など簡便タイプも同様だ。女性の社会進出や家族の少人数化といった家庭内調理に対するマイナス要因は今後も続きそうであり、いまこそ、業種を超えて調味料を使って家庭内調理の楽しさ、大切さを訴えていきたい。(11/30)


