早くも09年の回顧をする時期になってしまった。製油業界を見ると、昨年のリーマンショック以来の不況で個人消費が低迷する一方、原料相場は相変わらず旺盛な中国需要、ファンドの流入から高値圏で乱高下し、大きなコスト負担を余儀なくされるという厳しい1年となった。
特にシカゴ大豆相場は、昨年7月の16ドルからは下げたものの、今年は8ドル~12ドルと高値圏内で、しかも5ドルの幅で乱高下した。09年12月2日現在でも10・34ドルという高値を維持している。
製油業界は上期に限っては、単価下落で売上高は減少したが、適正な食用油価格、ミール価格の維持に努力した結果、利益面で改善し「減収増益」がトレンドになっている。
しかし、下期に入り一層不況感が強まり、本来、需要期であるはずの年末商戦で各社とも苦戦している状況だ。また食用油ギフトも「エコナ」問題が影響し、健康油(トクホ油)以外の商品に移行し、こちらも不振との話を聞く。「この傾向が長く続けば、トクホへの信頼感喪失にもつながりかねない」と危機感を持つ関係者も多い。
そうした中で、日清オイリオグループが昭和産業やミヨシ油脂・山崎製パンとの業務提携を発表するなど、5年前の製油メーカー2大統合の次の再編を予感させる動きも出てきた。それだけ厳しいことの裏返しかもしれないが、次の時代への種が植えられた1年とも言えるだろう。(12/14)


