どうも世の中、バランスが悪い。人口の減少にしても、東京に一極集中することでよりいびつに、過疎の農村人口の減少が進めば、産業の消滅すらも心配になる。何にしても、全体が一律に流れるという怖さも感じてしまう。政権交代にしても怒涛のごとく、昨年5月のインフルエンザの対応などは、この国の民の行動を端的に表している。
一律と言えば、今年の新年会の合言葉は、「安売りから脱却」に集約されるだろうか。あいさつでは、デフレやPB(プライベートブランド)、新政権の行方、さらには景気の回復などの言葉に挟まりながらも、価格志向の市場から、いかに抜け出せるかにかかっているというのが、大方のお話と推測する。
ここで一気呵成に進む国民の性向を活かして、価格訴求からの脱出を、それぞれメーカーや卸がテーマに掲げて取り組めば、一定の成果も期待できるか…。
そんな中で、聞いたあいさつ。「一昨年は100年に一度の大不況と騒がれたが、経済の落ち込み幅はかつての大不況に比してそれほどではなく、バブルの崩壊よりも金融財産は今の方が大きいのが現実である」とか「地方の小さな小売店を回っても、2番底などと騒がれるほどの不況感は感じられなかった」など。
08年の安全・安心志向から09年の価格志向へ。今年は一転、そこからのその脱却へというわけには行かないだろうが、それぞれ冷静に判断し活動することで、極端な市場変化はヘッジできるのではないか。(1/25)


