ホーム > コラム > vol.133 冷静な健食表示の議論を

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コラム

冷静な健食表示の議論を

健康食品表示に関する議論が迷走している。この3月末にもまとめる予定だった検討会の議論が紛糾し、結局、とりまとめを今夏まで延長した。

健康食品の表示については、以前から一部で薬事法違反、もしくはスレスレの表示を行う悪徳業者がおり、その対策の必要性は誰もが認めるところだった。

しかし、コンプライアンスを備えた真っ当な企業が出す製品にまで同様に見てしまう議論があるのはいただけない。

検討会の議論は、欧米並みに、健康食品にも一定の制限はあるものの、効果・効能表示ができる道を模索するものだったと認識しているが、結局は、一切の表示を認めるべきでない等の過激な「忌避派」の意見が出され、科学的知見は、素人意見に阻害される場面もあったようだ。

健康食品に限らず、食品・食糧の表示は、消費者の購買選択に有効な判断材料を提供するものであり、須らく科学的知見に基づくものでなければならない。その一方で、消費者の漫然とした不安感を煽るがごときの素人意見が跋扈しているのも、悲しいかな現実だ。

食品の原料県産国表示を巡っての「不毛な」議論が、健康食品表示の議論でも続いている。これでは、広義の食品表示に関する議論などまとめようがないだろう。

ここはまず、科学的知見をベースに、冷静で論理的な議論を行うようにすべきだ。素人意見や感情的意見を排除する「見識」を、議論参加者がまず持つべきだ。(5/10)