ホーム > コラム > vol.136 “匂い”の魅力を食品に

  • 新聞
  • 食品産業新聞
  • 日報
  • 大豆油糧日報
  • 米麦日報
  • 畜産日報
  • 酒類飲料日報
  • 冷食日報
  • 月刊誌
  • 米と流通
  • 麺業界
  • メニューアイディア
  • 出版物
  • その他出版物

コラム

“匂い”の魅力を食品に

このほど、東京農業大学が中心となって「食香粧研究会」が設立された。食品素材一つ一つに特有の匂いが存在するが、もう一歩考え方を進めて、匂いは食品の機能性の一つとしてとらえ、さらに踏み込んだ視点から食品開発に取り組もうというのが設立の狙いだ。

大澤貫寿学長は「香粧はストレス社会の中で豊かな潤いのある生活を作っていく可能性がある。香りは第2の言語ともいえる」と期待を込めている。

実際には化粧品やシャンプー、ボディーソープなどには様々な香料が使用されており、そこに至るまでには嗜好調査や官能試験、市場調査などマーケティング活動が行われている。食品でも飲料、菓子類、乳製品などにフルーツなどの香り成分が配合されている。

この研究会の目的の一つに食、香、粧の融合研究の促進と派生する新知見、新技術の集積・集約をあげている。食品の匂いを、今まで以上に一つの付加価値として確立させようというものだ。

先日、本紙「食品産業新聞」の1面で、コンビニエンスストアのNB(ナショナルブランド)再強化、PB(プライベートブランド)の勢いに陰りという記事を2回にわたり掲載したが、その要因の一つが魅力あるNBの新商品・ヒット商品の出現であろう。

食品ではまず安全、そしておいしさが、開発の基本であることは論を待たないが、匂いというものの機能性を追求することは、食品の付加価値向上に大いに役立ちそうだ。(5/31)