ホーム > コラム > vol.141 シニア市場と野菜摂取

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コラム

シニア市場と野菜摂取

本格的な高齢社会が目前に迫った10年ほど前、リタイアした高齢者=富裕層のイメージがあり、シニア市場に対して多くの業界で高級品に対する期待が強かった。食品業界でもこだわりの原料や手作りといった商品が盛んに提案された。

団塊の世代が定年を迎え、高齢社会が現実化した現在、食品業界では高級・高質化の流れはあるものの、長引く不況を反映してか、簡易化と小容量化がシニア市場のキーワードのようだ。この2つは少子化や調理機会の減少という環境では社会全体のキーワードだが、特にシニア層で受けている。

例えば和風合わせ調味料のメインターゲットは若年主婦層だが、調理技術を持つシニア女性が好んで使っている。生鮮品や惣菜も、シニアの単身者や2人暮らし用に小分けやカットものが受けている。シニア層の内食化比率が高いことも、人口比率以上の影響力を示しているのかも知れない。

簡易化、小容量に加え、野菜摂取が次のシニア向けのキーワードになるかも知れない。最近、キユーピーが行ったシニア女性調査によると、8割が健康のため、野菜摂取の意向を持っている。しかも煮物、サラダ、お浸し、味噌汁、炒めものなど料理のレパートリーも豊富だ。また市販惣菜などを購入しても自分好みにひと手間かけることが多い。こうしたシニア女性の行動パターンにマッチする調味料や加工食品が受入れられるし、マーケティングの焦点にもなろう。さらにシニア層からその子供の層へ食習慣の伝播も期待できる。(7/5)