豆腐業界は単価の下落に苦しみ、量販店の豆腐売場は、低価格の豆腐で埋め尽くされているのが現状だ。流通システム開発センターのPOSデータでみると、5月の上位10位以内の商品価格は7商品が100円を割り、50円台、40円台の商品が1品ずつあるなど極端な安売り商品が、もはや定番になった感がある。
昨年5月時点では、同じく100円以内の商品は僅か3商品で、いかに低価格化が進んだかが分かる。全商品の平均単価も、09年5月の96.7円から10年5月は93.6円と3.1円低下した。大豆相場は高止まりするなど原材料費は大きな変化はなく、コスト削減を超える低下と見ざるを得ない。
業界関係者は「量販店の低価格政策で、低価格商品が売れているが利益に結びついていない。価格訴求が行われる中で、付加価値商品のニーズが後退し、消費者は低価格に目が行っている」と厳しさを強調する。
その一方で、「低価格一辺倒の売場構成も限界に来ており、少しずつ変化の兆しが出てき」という。実際、今回、「ふわふわスイート」が5位、「やさしくとろけるケンちゃん」が6位に入っている。純粋な豆腐とは違うかもしれないが、豆腐売場をこうした商品で活性化することが期待される。
需要期を迎えつつある豆腐売場が魅力を失ってしまっては、さらに需要が落ち込んでしまう。原点に返り、価格ではなく味や付加価値を訴求していくことが重要になっている。(7/12)


