ホーム > コラム > vol.147 政府備蓄米が及ぼす「迷惑」

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コラム

政府備蓄米が及ぼす「迷惑」

政府備蓄米の棚上方式への移行が、事実上決まった。これが一体なにをするか。端的に言うと、よそ様の需給にご迷惑をおかけすることになる、はずだ。

主食用のコメの需給は、民営化(流通自由化)されて久しい。故に政府米の役割は、「備蓄に限定」したものとなっている――はずだった。ところが実際には、何かコトあるごとに需給調整機能を担わされてきた。

例えば豊凶変動、特に豊作が続くとコメが余る。すると当時の与党の力を背景にした某農業団体が「政府米を余分に買い入れることで米価を安定させろ」と圧力をかけてくる。当時の与党は、ともかく「緊急対策」を連発した。

これではマズい、何をどうしたらいいか、となったときに、役所は「やり方が悪いのだ」と結論づけた。現在の政府米は「回転備蓄」。主食用に売った量だけ買い入れる方式だが、これを「棚上備蓄」、すなわち機械的に一定量を買い入れるだけで放出しなければ、主食用需給には影響を与えまい、少なくとも軽微な影響で済むだろうと考えた。

で、今回の棚上備蓄は、毎年20万tを買入れ、5年後に飼料米として処理する方式。確かに「主食用米の」需給の枠外になるから棚上なのだが、同じ穀物である飼料の需給には、多大な影響を及ぼすことになる。

飼料関係者の方々、ご迷惑をおかけします。(8/23)