ホーム > コラム > vol.15 バランスとれた価格対応を

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コラム

バランスとれた価格対応を

バイオエタノール需要増加に端を発した食料品価格の価格改定もほぼ出揃った。食品により値上げ幅に多少の差があるが、平均的には10%前後というところ。


価格改定は出揃ったが、末端流通にどう理解を得るかが今後の最大の課題。すでに価格凍結を打ち出している量販店もあり、末端への浸透は難航しそうだ。しかしここは、末端流通の理解をお願いしたい。

 

先に、中国で豚肉生産者の国際会議が開かれたが、この会議で7ヵ国の生産者組織が、価格への転嫁を主旨とした共同宣言を採択した。こうした状況は、他の畜産物、加工食品も同様だ。


コスト増をどこかで吸収しないと生産者は潰れ、その結果、生産が激減して、価格はさらに上昇してしまう。これは加工食品においても同様である。

 

現在、末端流通は値上げに難色を示しているところが多いと言われているが、今後予想される生産の減少、急激な価格の高騰という反動を考えた場合、現在の値上げを受け入れ、ソフトランディングの対応を図っていく方が得策と思う。


すでに日本は、国際市場で「買い負け」の状況にあり、今後、さらに海外の農産物価格が上昇すれば、ますます買い難くなる。そして、しまいには売るものが確保できないということになっては元も子もない。


世界的な原料価格高騰の情勢下で、製販各層でのバランスのとれた価格対応が求められるところ。(10/29)