中間決算を目前に控え、メーカー各社からは下方修正の発表が相次いでいる。原材料を中心にコストプッシュが当初の見込み以上だったもようで、こんな状態のまま下期になだれ込めば、通期での悲惨な姿が想像に難くない。
すでにこの秋の陣で、流通との攻防が始まっているが、全国チェーンの価格凍結をはじめ、地域スーパーの値下げやEDLP(エブリデーロープライス)の継続宣言などが価格修正に大きく圧し掛かっている。「年内一杯は難しい」が、それでも「年明けには浸透していく」などの見方も多いが、果たしてどう動くだろうか。
供給側からすれば、世界的な原料不足からくるコストアップに悲鳴を上げており、一部の末端の動きには反発を隠さない。
一方スーパーも「簡単に価格転嫁ができるほど市場は甘くない」「6月以降の増税やガソリンの値上がりなどで消費は節約型へ切り替わった」などの理由で、自ら店舗の値上げは最後の最後にしたいという意向のようである。
それにしても思い出されるのは、スーパー業界のトップが集合した会合でのこと。それぞれ有力な社長の前にはメーカー各社の長い長い行列が出来た。結局終了まで行列は崩れることなく、双方が短いあいさつを交わすだけで会合はお開きとあいなった。
これを商習慣と言えるのかどうか、値上げのぶつかり合い前に、まずこんなことから改めてみることも必要なのではないか。(11/12)


