「食の安全安心」と「メタボリック症候群」は時代を象徴しているが、どこかで繋がっているようだ。
食品偽装がこれだけ叫ばれ、消費者が疑心暗鬼になるのは仕方がないとしても「追い込みすぎ」という声は広がっている。一方、メタボと騒がれ胴回りの規定が厳しいなど話題は喧しいが、単に「食べすぎ&運動不足症候群」で十分通じる問題という声もある。
しかし。ノロウイルスの蔓延する社会状況から、衛生管理の徹底として、食品の期限切れなど放置できない問題であることは確かだ。といって、体を動かさずに美味しいものばかり食べていれば肥満となり、成人病になるのは自明の理。やがて高血圧、脳卒中、心筋梗塞と階段を上り、腎臓病となって透析の必要な患者が激増すれば、医療費問題も吹っ飛ぶ国家財政の圧迫に陥ることは十分に予測される。
ところが、不信感が度を超えて、商品クレームが相次ぎ食品メーカーを悩ませる問題が浮上している。例えば「骨なし魚の大冷」とブランド化した大冷でも、焼き焦げの黒い斑点が付いただけで苦情が来るという。 「魚臭い!」は難癖としか思えないが、中には骨付きの商品まで「骨がある」との苦情に苦心する始末だ。
時代は当たり前の「骨付き魚」まで表示をしないと納得してくれない時代となってきた。総じて食にまつわる問題は、食べる側の低下した意識をどこまで優しく包み込めるかに尽きる、という思いは強い。(12/24)


