ホーム > コラム > vol.25 「マダマダだな」も様々

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コラム

「マダマダだな」も様々

とある中小食品企業で、営業から帰ってきた若手セールスマンが新規納入先を開拓してきたと、上司に報告している姿を垣間見た。興味をそそられ、悪いと思ったがちょっと盗み見してみた。


このご時世になかなかやるなと思っていたところ、その上司、「マダマダだな」とにべもない一言。若手セールスマン、ちょっと納得していないような顔つき。

 

「新規開拓の努力と成果は認める。でもそれで喜んでいてはだめ。君は入社して何年になる?もっと君に期待しているから、あえてマダマダだな、と言ったのさ」。本当はこれを言わなくても分かってもらいたかったのかもしれない。


だが上司すかさず「しかし良くやったことは間違いない。次も頑張ってくれ。今晩は飲みに行くぞ」と親分肌。

 

こうやって若手を育てていく方法もあるのだな、と教えられる思いがした。


その一方で、オフィスには製品値上げの話も飛び交っている。どうやら社内努力も限界に達しているとする意見が大半だ。その時くだんの上司、「マダマダだな」と同じ台詞。「値上げによる流通サイドへのプラス面を納得させるだけの材料を持っていない」。

 

原料コスト高騰が厳しいから値上げせざるを得ないのに、さらに流通に気を使わなければならない「マダマダだな」の一言。同じ言葉にもいろいろなニュアンスが隠されている。(1/28)