ホーム > コラム > vol.31 原点に返る時が来た「餃子事件」

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コラム

原点に返る時が来た「餃子事件」

久しぶりに餃子を食べたくなりスーパーに出かけたところ、驚いたことに冷凍食品の餃子は、いつも食べている大手メーカーの「ギョーザ」を含めて売り場から姿を消している。農薬混入事件によって安全が脅かされ、消費者の間に不安が広がり、輸入している商社やメーカーが輸入中止に踏み切っている。


転ばぬ先の杖どころの話ではない、縁切りといわざるを得ない厳しい措置をとっている。この事件、誰かの故意か製造から流通までの過程での過失のいずれかによるものであることは確かだが、その原因探しは困難をきわめ、事件から政治問題へ発展しかねない雲行きとなってきた。


国内メーカーが引き起こした事件なら、原因の追究と同時に製造ラインの見直しを徹底的におこない保険所や地方自治体の認可をうけて、製造を再開することにそう期間はかからない。

 

今回のケース、発生地が中国メーカーといわれているだけに原因究明の難しさも横たわるが、輸入している日本の商社などの指導を入れて製造していた、と聞く。この際、日中が協力して原料から製造ライン、出荷にいたるまで再点検をおこない、従業員の再教育をおこなったうえで安全宣言を両国の責任で発し、生産・輸入を再開すべきだろう。

 

餃子などの生産を中国メーカーに頼んだのは、美味しい商品を安く、という消費者ニーズに応えたからであり、前向きにこの原点に返るべきだ。(3/10)