3月末に発表された消費者物価指数を見ると、油脂・調味料、菓子、調理食品が1%以上上昇しており、食料品の前年同月比は1.2%高と06年10月以来の1%越えとなった。この時は鮮魚、生鮮野菜などが上昇したためだったが、今回は加工食品(生鮮を除く食料)も1.2%上昇しており、前回とは様子が異なる。パン、スパゲティー、即席麺、マヨネーズ、加工肉など、食品業界の想像の範囲のものが押し上げた。
4月以降は牛乳・乳製品、味噌・醤油、ビール類などの値上げが予定されており、さらに食用油、小麦粉の再値上げの影響が、多くの食品に波及すると見られる。
食品の製造コストは海外の様々な要因により、昨年から上昇傾向がはっきりしてきたが、ここに来てようやく、目に見える形に表れてきたようだ。その要因として、大手量販店の考え方に少しずつだが変化が見られることだ。昨年までは「価格凍結」などと値上げに強く反対していたが、食品の量と質の確保には価格維持では対抗できないことが明らかになってきたためだろう。これはPB(プライベートブランド)商品の値上げにも現れている。
バイイングパワーはこれまで量や質の心配はまったくせず、価格にのみ向かっていたのではないか。メーカーの値上げ要請を抑えるまでに力を持ったのなら、時代の変化を読み、国民の食の安全と安定供給を第一に考える必要があったはずだ。4月以降の販売価格の変化に注目したい。(4/7)


