ホーム > コラム > vol.42 食品卸業の次代へ向けて

  • 新聞
  • 食品産業新聞
  • 日報
  • 大豆油糧日報
  • 米麦日報
  • 畜産日報
  • 酒類飲料日報
  • 冷食日報
  • 月刊誌
  • 米と流通
  • 麺業界
  • メニューアイディア
  • 出版物
  • その他出版物

コラム

食品卸業の次代へ向けて

東京都食品卸同業会が6月末日を以って解散することになった。ここ数年、食品関係の卸業は、大手商社系列への整理統合が目立ち、会員企業が減少していた。さらにこうした動きに伴って、設立当初から会の運営の中心となってきた企業も統合されるなど、設立当時とは大きく環境が変化したことが、今回の決断の決め手となったようだ。

 

もともと都内の7つの地域別問屋組合などが合併した会で、いわゆる2次問屋が中心メンバーだった。共存共栄の精神に則り、協調と親睦を図りつつ、食品流通業界の健全な発展に寄与してきた。健全な商習慣へ向けての対応や、消費税導入時の研修会など意義のある活動も多かった。

 

しかしこの40年間で食品卸、小売業界を廻る状況は大きく変わった。小売業は量販店が台頭し、一部はメーカーとの直接取引にも踏み込んだ。また卸業界は大手商社系列への整理・統合が進んだ。その結果、一部では食品卸業の存在意義まで言及する意見も出された。

 

もちろん、卸売業者の役割がなくなるはずはない。しかし単なる卸売り業務だけでなく、的確で素早い物流や、広範な情報提供などが求められるとすれば、卸業者も規模の大小を問わず、時代に応じて変化していく必要がある。

 

今回、同業会が解散したが、幸い「卸明日の会」という若手の研修組織が発足し、すでに数回にわたり会合を開いているという。次の時代へ向けて食品卸の存在価値を見つけ出して欲しいものである。(6/2)