ホーム > コラム > vol.46 小麦先物の有効性と将来性

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コラム

小麦先物の有効性と将来性

東京穀物商品取引所の「小麦先物研究会」が順調に進められている。6月17日の第4回会合では、改めて小麦流通の現状を学んだほか、小麦流通におけるリスクと対応の現状も整理された。

 

流通リスクでは、政府売渡麦価算定が「価格変動制=相場連動制」に移行した瞬間に、世界的な穀物相場高騰に直面し、1年間で4割以上もの売渡麦価引き上げが行われた事そのものが、製粉産業にとって大きな価格変動リスクとして浮上した。

 

また、SBS銘柄に移行したパスタ用デュラム小麦は、国際相場直接連動になったため一般銘柄以上に価格変動リスクに晒されている。SBS銘柄は民間在庫リスクも高まっている。

 

それ以上に輸入小麦粉調製品との競合リスクは、従来以上に格段に高まると見られる。国際相場上昇時は、調製品も原料高で輸入が減少するが、一旦相場下降期に入ると、国内の政府売渡麦価は、過去8か月間の高騰時の買付価格をベースにするため、相場が下がっても再度の引上げがあり得る。その時、国際相場直結の調製品は、最高時より相対的に安い価格で日本に入って来る。競合リスクは異様に高まる。

 

現在のリスク対策は、製品価格への転嫁しか方法がない。これでは余りにも脆弱だ。小麦先物の有効性は正にここにありはしないか。また、将来的に輸入小麦全銘柄がSBS化された場合、有効なヘッジ機能を手に入られる。将来を見据えた、十分な議論を望みたい。(6/30)