ホーム > コラム > vol.51 予測どおりに動いてもらいたい

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コラム

予測どおりに動いてもらいたい

思わぬ所に思わぬ物事の影響が出ることの例えに「風が吹けば桶屋が儲かる」という古いことわざがあるが、最近、食品卸売業で耳にした言葉で、どこか似たようなニュアンスの「小麦粉が値上がりしてジャムが売れる」に、「小麦粉の値上がりでふりかけ、海苔が売れる」がある。

 

言わんとすることはどことなく分かるが、敢えてその言葉の意味を聞いてみた。

 

すると、小麦粉の再三の値上がりを受けて、パン製品も値上げされているが、値上げ幅の大きい菓子パンに対して、食パンは値上げ幅が小さく、割安感から消費が増加している。

 

食パンといえばバター、マーガリンが定番だが、いずれも品薄や値上げから、ジャムを購入する消費者が増加しているとか。これが「小麦粉が値上がりしてジャムが売れる」となる。

 

「小麦粉の値上がりでふりかけ、海苔が売れる」は、値上がりしているパン・麺類から米飯食に移行していることを示していることは間違いない。生活防衛意識から外食を減らし、内食の回数を増す傾向がさらに高まることが予想されるだけに、ここ当分は「ふりかけ、海苔が売れる」ということになりそう。

 

思わぬところで、思わぬ事の影響でものが売れることは、マーケットの活性化の意味では良いことであるが、高値と供給不安の副産物から生じたものであれば、将来の消費動向に不安が残る。「思わぬ事」でなく、予測通りで動いてもらいたいものである。(8/4)