ホーム > コラム > vol.59 野武士健在なり

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コラム

野武士健在なり

リーマン・ブラザーズショックから、事故米で食品産業界に拡がる波紋。北朝鮮の問題や、麻生新首相誕生による国内政局など行方不確かな大きな問題が世の中を揺さぶり続け、テレビや一般紙はそんなニュースばかりだ。ただ、食品産業界にある身にあっては、己が道をしこしこと極めるしかない。

 

しかし、立て続けの巨大な荒波の前で、先行きの不安感から企業の姿勢としては、どうしても慎重な構えにならざるを得ない。そんな話が実際多い。

 

そんな折、野武士然とした会社の話を聞いた。何せ宴会での立ち話。記事にはせぬようにと釘を刺されているので、詳細には紹介できないが、一部を採録する。

 

原料高に悩みながらも、この間この会社は、値上げは実施していない。量的な拡大で、コストアップをカバーしているという。つまりは過去、どの業界・企業でも行ってきたことだ。「人のいるところであれば、売り先はある」と社員を叱咤して売りに出す。

 

そんな場合の最大の悩みは与信管理だが、「そんなこと怖がっていては商売にならん!」「車の事故と同じ、恐れていたら車に乗れない」と言い切る。結果としては、大きな「事故」もなく、経営内容は順調すぎるほどの数値で推移しているようだ。

 

一見古い経営のように見えるが、実際は目に見えぬところで、秘策があるかもしれない。ただ久々に野武士的な経営方針に触れ、なぜかホッともしたのは事実だ。(9/29)