今年からメタボ健診が義務化された。腹囲で健康状態が判断できるか、いまひとつはっきりしないようだが、それでも、全体的に食生活や運動など、いろいろな面で健康に対する関心が高まっていることは確かだ。
中でも、生活習慣病の代表といわれる糖尿病に対しては、多くの中高年が最も注意している。こうした中、食品総合研究所は新しい食品の血糖応答性簡易評価法を開発して注目される。
食後、血糖値の急激な上昇は、糖尿病など生活習慣病の進行を促すといわれており、血糖値の上昇を緩やかにする食品や食事の摂取が勧められる。英国や豪州では血糖応答性GIが表示された食品が市販されており、我が国でもこの値を目安にするダイエット法などもあるようだ。
しかし、GI値は個人差がある、食事全体の評価が難しいなどの問題点があった。そこで食総研では国際生命科学研究機構と共同で、食後血糖応答予測手法(GR法)を開発した。消化過程をモデル化して、食品や食事そのものを評価するもので、GI値との相関性も高かった。
GR法では、例えばハンバーグ定食の全てを混ぜてミキシングし、それを試料としてGR値を測定する。これなら1品ずつのカロリーを計算するなどの面倒が不要になり、GR値と総量で食事の質を評価できる。
まだこの方法の汎用性の評価が必要ということだが、メニュー毎のGR値を表示できれば、外食産業や宅配、弁当など多くの分野で健康訴求の新しい手法として期待される。(11/10)


