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コラム

偽装の裏にブランド商品の存在

偽装事件が社会的に大きな問題となっているにもかかわらず、跡を絶たないのはどうしたことだろうか。偽装が発覚した場合は、大抵、その後遺症から立ち直ることが難しく、倒産や廃業に追い込まれている。もちろん例外はあるにしても、偽装が最終的には割に合わないことが教訓になっていないようだ。

 

偽装は生産、流通などあらゆるところで行われている。例えば目立つのが農産物の産地偽装。「中国産」なのに「国産」とか、国産の中にもその産地を偽り、消費者ばかりか、専門業者も騙されるケースも起きている。それだけ本物と偽装品との違いが分からないため、偽装が発覚しにくいということも、偽装がなくならない要因の一つだろう。

 

また、この「違いが分からない」に加え、本物と偽装品との価格差があり過ぎることも偽装が起きる大きな要因だ。違いが分からないのなら、どこの産地のものでもいいことになる。同じようなものが産地の違いだけで何倍も高く売れるのだから、儲け主義に走れば、偽装は当然起きる。

 

農産物は今、産地の生き残りを賭けて、ブランド確立に懸命だ。そして次から次にブランド農産物が生み出されている。ところが、ブランドものとそうでないものとの違いが明確ではない。このブランド化が新たな偽装を誘発しているとはいえないか。偽装がなくならない背景には、こうした増え続けるブランド商品の存在も見逃せない。(11/24)