今年の日本の10大ニュースで、最近、一般紙に掲載されたものを見たが、トップは天洋食品事件であった。悪意すら感じさせる過熱報道もあり、それだけ食品業界にとって、とりわけ冷凍食品業界にとっては、消費者の不信を一身に負う事態になった。
その真相は「事件」であることは濃厚だが、解明されていない。その後の数々の偽装、事故米、メラミン、冷凍インゲン事件など起こるたびに冷凍食品が取りざたされ、この1年間正常なマーケット展開はできなかった。
来年は何事もなく業界としてのV字回復を期待したいが、まず、汚名をすすぐため、冷凍食品が優れた保存技術を駆使した安全安心な食品であることを、消費者に正確に語る必要がある。業界、協会が一致して地道な啓蒙活動を展開して欲しい。メーカーはシンプルに旬の美味しさを追求した冷凍食品を開発し、消費者に納得を得ることだと思う。
冷凍食品業界の体質改善を図る必要もある。メーカーも中間流通も小売業も、利益が上がらない業界になっている。儲からないから手抜き商品を作るなどと誤解されてはたまらない。いかに改善するか。
まず、しっかりした品質の優位性を訴求できる商品を提供することだ。まじめに美味しく作っていることを最終の消費者、ユーザーに理解してもらうことが大事だ。
大儲けをする業界にならなくともよいが、手間暇、コストをかけた分は再投資できるくらいのところの利益を確保する必要がある。業界全体が協力して当たれば改善されることはある。(12/22)


