ホーム > コラム > vol.80 価格だけでない消費者の関心

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コラム

価格だけでない消費者の関心

メーカーにとって消費者とコミュニケーションを図り、しっかり支持される商品を育てることが最重要。

一例。日本水産は昨年、すり身などの高騰により「ちくわ」の実質値上げ対応を図った。5本入りを4本入りにする提案だ。これにはある大手量販チェーン本部から反発され、受け入れを拒否された。「5本の商品を続けて欲しい」と。しかし、日水は当初の方針を変更せず、結局、量販店側は他社の5本入りを採用、日水商品は外された。

その後、一か月もしないうちに、同量販店側から「4本ちくわ」を取り扱うという「戻し」が起こったそうだ。この変化を起こした原動力は消費者の量販店へのクレーム。「元のちくわが欲しい」、「4本入りでもいい」という声が「戻し」につながった。日水側では「消費者とのコミュニケーションがすべて。これを崩してはならない」とする。

小売業では食料品のPB(プライベートブランド)の拡大が進んでいる。不況下で消費者の低価格志向が強まり、イオンは再来年には売上高の2割をPB売上げにする意向とか、セブン&アイは09年度の売上高を3200億円にするという報道もある。

PB商品の生産を支えるのが食品メーカー。PB拡大の裏でNBは地盤沈下しているが、多くのメーカーは「NB商品がメーン」と言う。それを確かなものにするのは消費者とのコミュニケーションと支持される商品の育成だ。消費者の関心は価格だけではないと思う。(3/16)