一般紙を捲ると連日「値下げ攻勢」の文字が躍っている。景気低迷報道で消費者に「不安心理」を増幅させているかのように映るのも、いかがなものだろう。特売となれば、必要以上に買い込んで、つまり金を使う消費者はいる。
大手量販店は値下げ攻勢に加えPB(プライベートブランド)比率のアップを金科玉条のごとく唱え続けている。あまりに厳しいPB納入価格設定が、安全・安心・品質に与える影響をどこまで考えているのか、よく分からないところもある。安全・安心・品質には当然コストがかかる。
最近、格安輸入パスタが増加している。これまで聞いたことがない国からの輸入も増えている。円高、原料小麦の相場下げなどが影響しているが、格安輸入パスタが品質面でも優れているわけがない。市場の撹乱要因にならなければと願うばかりだ。
一時期減少していた小麦粉調製品の輸入も再び増加に転ずる気配だ。あれほど、安全・安心に煩くなった「消費者」が、格安輸入品を喜んで買うのもおかしなもの。結局、消費者には、食の安全・品質に関する情報が極端に少なく、「雰囲気」で行動が左右されているのではないか。
食品産業にとって、消費者とのコミュニケーションが不可欠になりつつある。また、自社の安全・安心・品質保証への取り組みを評価してもらう「測るシステム」も必要になっている。それが、格安輸入品などへの対応軸になるのではないか。(3/30)


