ホーム > コラム > vol.84 要はやり方次第では

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コラム

要はやり方次第では

関西小売業のトップを切って発表になった平和堂の09年2月期決算は、23期振りの連結減収となった。会見で夏原社長は「08年10月以降は月を追って悪化している感があり、2月がさらに悪い」とし、この不況感から脱するのは「再来年の春頃ではないか」とやや悲観的な見通しを語った。

そんな中でも、食品は今期も前年並を目論んでいる。衣料を中心には今後も苦心しながらも、食品では安さの演出で、何とか前年実績は確保できる手応えを得ているようだ。昨年上期の値上げラッシュの中で価格凍結路線を打ち出し、下期に入っては生活防衛型にシュリンクするのに伴い、EDLP(エブリデーロープライス)と特売により客数と買上げ数で落ち込みを減らし、SM(食品スーパー)業態は既存店ベース売上高で前期比99%を維持した。

食品メーカーからすれば先行きは暗いような状況だが、「環境が激変し、厳しいからこそメーカーは最大の売り込みのチャンス」と訴える別の関西大手スーパーの食品部長もある。ただ「いい原料です、こんな製法です、だけでは採用は難しい」ということで、バイヤーや顧客に良さがしっかり伝わることがカギとも訴える。

また夏原社長は食事の質を落とさないよう顧客の豊かさに貢献したいとアピール、「少ない費用で生活できるように」対応していく考えを打ち出している。これもただの安売りというような捉え方もあろうが、他業種などに比してみても、取り組み次第でやれるとも取れる。いま新しい価値観を積極的に提供することが重要ではないか。(4/13)