ホーム > コラム > vol.88 とりあえずサードビール!

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コラム

とりあえずサードビール!

不況のなか、スーパー各社の決算を見ると、食品関連の売上高は概ね堅調を維持している。GMS(総合スーパー)では衣料品などが足を引っ張り、業績を落とした企業が多かったが、食品スーパーは特に好調なところが多く、ライフやマルエツなど、最高益を更新する有力企業も見られる。外食産業でもファストフードはじめ、廉価を打ち出す企業の業績が好調で「景気が悪くても胃袋は減らず不況に強い」と言われる食品産業の底力を見せつけている。

一方で、食品産業の中にも変化は確実に表れてきている。たとえば、内食回帰の進行にともなう購買品目の微妙な変化や、PB(プライベートブランド)の拡大伸長、低価格路線の進行などが挙げられる。

そうした影響は酒類にも及んでいる。最も顕著なのは、ビールからいわゆる「第3のビール」への消費シフトだ。本紙でも報じたとおり、09年1~3月のビール系酒類の出荷量は「第3」が3割増と大きく数量を伸ばした。家庭用におけるシェアは4割に迫り、前年同期から10ポイント近くも伸長、四半期ベースでビールを抜き去った。

ところでこの「第3のビール」、海外ではどう訳されているのかというと「ノーモルト・ビール」、あるいは「サード・ビール」。ちなみに発泡酒は「ローモルト・ビール」である。現行の酒税制度から由来するものだが、海外から見たら不況の日本的シンボルと映るかもしれない。(5/18)