「清酒の販売増には消費者の教育と販促活動が欠かせない。毎年9月26日は販促日として約100アイテムの利き酒イベントを行っている」。
これが日本での話ならそれほど驚くこともないが、米国・ニューヨーク州マンハッタンのリカーショップ「Astor Center」での話だけに、驚きとともに日本酒販売にかける姿勢に感心した。
同店ではワイン4000アイテム、清酒82アイテム、焼酎120アイテムなどを販売しているが、清酒は摂氏6度の冷蔵庫で管理し、焼酎コーナーでは酒器も合わせて提案するなどこだわっている。「SAKE」コーナーだけを見ていたら、日本の酒販店と見間違えるほどだ。
さらに、ワイン・清酒バイヤーのロレーナさんによると、「酒教室」を開き、日本料理と清酒の楽しみ方などのイベントも行っているとか。
国内ではどうか。酒販免許の自由化もあって、年々酒販専門店が減少している。酒類の売場は大型ショッピングセンター、スーパー、コンビニエンスストアなどが主流になるとともに、品揃えは売れ筋商品、新商品が中心だ。新商品の試飲は時には行われているが、ただの試飲で商品説明も行われていない。清酒に至ってはなおさらである。
清酒は産地、造りなどで酒質がことなり、飲み方も、料理との相性も変わってくる。それだけに知ってもらわないことには購買につながらない。そのためには消費者もさながら、販売店に清酒を知ってもう教育活動がかかせない。(9/17)


