今回の新型インフルエンザは、さまざまな教訓を残していった。過去形にするにはやや抵抗もあるが、今回、感染者数では他に先んじた阪神間を生活圏とする者には、あの騒ぎは去ったものという印象がある。
集団発生が報道された翌週1週間は、この先まともな活動が出来るのか不安ばかりが先立った。仕事先では、「儲かりまっか?」ではなく、インフルエンザの行方がどうなるか、があいさつ替わりとなった。どの店を覗いてもマスクは品切れ状態で、地方にいる縁戚に依頼しても状況は同じ、日本中からマスクが消えた。
それが、僅か1週間後に騒ぎがピタリと止まった。電車でマスクをしていないとジロジロ見られたのが、翌週はマスクをしていると逆に変な顔で見られた。そんな行動の様変わりは何か。
調べたわけではないが、当該週と翌週では、インフルエンザを取り上げたテレビの放映時間は圧倒的な差があったと思われる。その間、インフルエンザ自体は特段に違う動きがあったわけではないのに、人々は全くと言っていいほど異なった行動を見せたわけだ。
パンデミックに対応するための予行演習だったと位置付ける声もあるが、マスコミとマスクの関係から、商売を見詰め直すことも重要だと思い知らされた。騒ぎの最中に予定の総会を早々に取り止めた企業、予定通り実施の企業。企業体質の違いが明確に出た。結局はマスコミに踊らされた面は、否定できない。(6/22)


