ホーム > コラム > vol.94 食料の廃棄が忍びない

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コラム

食料の廃棄が忍びない

公正取引委員会がセブン‐イレブン・ジャパンに対して排除命令を出した。要は加盟店が販売途中での変更を含めて商品価格を自由に決められるという契約にもかかわらず、見切り販売をした加盟店に本部がさまざまな圧力をかけて定価(推奨価格)販売をせざるを得ないようにしたことが優越的地位の濫用と判断された。

セブン‐イレブンの井阪隆一社長は、違反があったことはほぼ認めているが、見切り販売が中長期的に加盟店の利益にならないこと、本部と加盟店は共同事業を営む有機的組織体であって地位の優位性などは存在しないと述べている。この主張を聞いていると、排除命令を直ちに受け入れる可能性は少ないようだ。

ところで、廃棄する弁当類について、飼料化・堆肥化の取組みは行っているとの説明はあったが、「食べもの」を廃棄することについての考えは全く示されなかった。見切り販売をしたある加盟店店主の「弁当類を廃棄することが忍びなかった」というコメントを見たが、食品を扱う者としてこれが普通の感覚ではないか。セブン側の会見では弁当類も単なる商品で、利益の追求のための道具でしかないように感じた。

記者は先週、東南アジアでも最貧国の一つといわれるミャンマーを訪れる機会があった。農業国であり飢え死はないというが、人々の生活を垣間見ると決して楽ではないことが容易に判断できる。外食の現場でも食べ残しはほとんどない。食料の2割を廃棄する国は果たして先進国なのかと感じた。(6/29)