PB(プライベートブランド=自主企画商品)攻勢だけでなく、スーパーでの価格志向の動きは、ここへ来て相当激しい。安さを意識した展開ばかりが目立つようだ。1年半ほど前の安全安心志向はどこへやら。チャイナフリーもあまり聞かれなくなった。
食品メーカーの今年の秋の新商品は絞り込み傾向だという。アイテム数が少ないだけでなく、リニューアル的な新商品が多いようだ。メーカーもリスクを避けたいのは当然で、こんな時期に主力品を強化するのは王道だろう。突飛なもので無駄を出さないのは、環境からして社会的な要請でもある。
値引き販売は魔物で、キリがない所まで突き進む。安さは相対的なものだから、その辺が難しいところだ。「安売りが長続きしたためしがない」と聞いたこともある。
それでも小売りを先頭に、価格志向のウネリは如何ともしがたい様相で、直近の動向では、EDLP(エブリデーロープライス)での価格訴求で一定の成果が出ていることも確かだ。不採算のSM(食品スーパー)からDS(ディスカウントストア)へ、業態転換の大きな流れは、その現状を裏付けている。
取材する側の勝手な印象だが、スーパーでのPBだけでなく問屋の開発商品も、当然のことながら「これだけ安い」という訴求ばかりで、特徴やコンセプト説明などは皆無に等しい。安さだけで、商品に込める思いと言うものが希薄である。DSの出店・運営も、コストダウンの手法が重点で、店作りへの熱い思いもあまり感じることができない。このままでいいだろうか。(7/27)


