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コラム

宝の山が終わってからは

我が国の少子高齢化と裏腹に、東南アジアは人口増加に沸いている。若年人口の比率が高く、それが人口増加につながっているわけで、食品業界にとってはまさに宝の山のようだ。

特にインドネシアはその傾向が強い。先週、筆者は同国を訪れる機会を得た。人口2億3000万人で世界4位。また、年代別の人口構成は釣鐘型で、20代までは同程度だが、それ以上は年齢層が上がるほど減少する。65歳以上の高齢者は5%に過ぎない(日本は25%)。当分、人口は増加し、2015年には2億5000万人に達する。

確かに私が視察した工場でも街中でも、若い人の活気が満ち溢れていると感じた。人口ボーナスという内需に支えられ、2008年秋のリーマン・ショック以降も、4半期ごとの経済成長率は4%台を堅持している。昨年第4四半期は5.4%に上昇している。

我が国も団塊の世代の成長する過程では、同様の人口ボーナスがあったが、今は違う。特に食品産業にとっては人口減、高齢社会は直接需要減につながる。かつての考えを踏襲していては生き延びられるわけがない。

誰もが言うことだが、大量生産・大量消費の時代は終わった。これからは付加価値のある商品を提供することがメーカー、流通の役目であり、経済成長を経験した消費者もそれを望んでいるはずだ。価格競争に明け暮れていては知恵も出ない。消費者ニーズの具現化するシーズをいくつも考えチャレンジすることだ。それとも価格競争覚悟でアジアに進出するか。宝の山ではあるが、競争は激しそうだ。(3/8)