ホーム > この人の出番 > 第112回 日本緑茶センター 代表取締役社長 北島勇氏

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この人の出番

創立40周年、カルチャーとともに普及 日本緑茶センター 代表取締役社長 北島勇氏

日本でのハーブティーのパイオニアである日本緑茶センター株式会社は昨年(2009年)、創立40周年を迎えた。ホテルオークラで行われた記念パーティーには関係大使館・業界や母校慶応義塾大学関係者など総勢350人以上が集まった。ハーブティーをはじめ世界のお茶や食品を日本に広めてきた、これまでの業績の大きさがうかがいしれた。

同社が西ドイツ(現ドイツ)の「ポンパドール・ハーブティー」の輸入を開始したのは1969年。これが日本でのハーブティーの幕開けとなった。

「その当時は、『ハーブ』という言葉を知っている人はほとんどなく、蛇のハブや、健康茶として飲まれていた『ハブ茶』と勘違いする人が多かった」という。

名前すら知られていないものをいかに販売していくか。悩んだ北島社長は、ハーブティーの中でも最も使われている部分の『花』に注目し、『フラワーティー』という名前で売り出したところ、そのアイディアが功を奏し、徐々に若者を中心に浸透していった。

「銀座三越で販売したのが70年。翌年銀座にマクドナルドが出店した。その頃に始まった歩行者天国で、ポンパドールのハイビスカスティーとハンバーガーを持って歩くファッショナブルな若者の姿が目立つようになり、ブームになっていった」という。

ハーブティーの普及に努める一方、紅茶、マテ茶、中国茶やクレイジーソルト、アルガンオイル、ドライフルーツ、フラワージャムなど、その後ますます活躍の場を広げていく。

学生時代にボクシングで培ったバイタリティーで、常に先頭に立って商品の魅力をアピールする。その力は、日本の食品販売にも変革をもたらした。それまでの「食品は食品売り場で売るもの」という概念をも崩した。「ポンパドール」がソニープラザで、「クレイジーソルト」が東急ハンズで、それぞれ食品として初めて採用された。大きな出来事だった。

商品の扱いに当たっては北島社長にひとつの信念がある。

「商品を売るだけでなく、そのバックグラウンドでもあるカルチャーを同時に伝えていくことが大切なのだ。時間やコストもかかるが、それをやっていかなければ、本当の商品の良さは伝わらない」という。

取扱商品に対する並々ならぬ愛情、情熱を感じる。新宿タカシマヤなどに出店している「茶語」なども、カルチャーを発信する場となっている。

活躍の場は食品だけにとどまらない。新たなチャレンジは化粧品の分野にも。「ティヤ化粧品」がそれだ。世界的なオーガニック認証機関エコサートの認定を受けたモロッコ王立農園と独占契約を結び、そこで収穫された天然原料アルガンオイル・ダマスクローズ水をぜいたくに配合し、日本人の肌に合うよう日本で開発したスキンケアシリーズを発売した。この分野でも新風を巻き起こしてくれるだろう。(2/25)

北島勇(きたじま・いさむ)
1939年東京都生まれ。69年日本緑茶振興センター(現日本緑茶センター)設立。現在日本ハーブ協会連絡協議会理事、日本マテ茶協会会長代行、日本中国茶普及協会会長、ミント普及協会会長、東京商工会議所新宿支部貿易分科会副分科会長ほか多くの要職を務める。著書に「中国茶とお菓子」「面白くて為になる!ハーブの話」など多数。