今年はカレーうどんが全国に浸透して100年。この記念すべき年に、カレー、うどん両業界の有志が集まった「カレーうどん100年革新プロジェクト」が発足した。新たなカレーうどん文化を創出する一大プロジェクトだ。
カレーうどんは安定した人気がありながらも、カレーライスほど一般家庭には浸透していない。そこで、「カレーうどんに革命を起こす!」としてプロジェクトを立ち上げた。その立ち上げに関わったひとりが、カレー総合研究所の井上岳久代表である。
「カレーうどんは100年間その姿を大きく変えていない。そのこともあるのかあまり元気がない。100年を機に何とか盛り上げたい」と話す。そのために“カレーうどんの日”も制定した。
「カレー記念日が6月2日、うどんの日が7月2日なので、8月2日にするとちょうど1カ月間隔で流れがいい。記念日を制定することで、知名度は高くとも、食べる頻度の少ないカレーうどんを食べる機会を創出し、メーカーや飲食店などによる革新的なカレーうどんの創造も喚起したい。カレーうどんの地位向上が図れると思う」と語る。
8月2日といえば夏真っ盛り。カレーにとっては最需要期だが、うどんの消費量は大幅に減少する。そこで、夏に強いカレーを打ち出すことによって、うどんの消費を活発化させ、カレーうどんの消費量を全体に引き上げたいとの狙いがある。
「カレーはスパイスの宝庫であるが、そのスパイスに夏バテ防止効果があるので、さらに消化の良いうどんで、相乗して夏バテ対策の効果も期待できる」とも言う。
当日のイベントも多彩だ。まず、「カレーうどんシンポジウム」を東京の神田錦町にある讃岐うどんの名店「野らぼー錦町本店」で行う。井上氏とカレー店、うどん店を代表する出席者がカレーうどんの未来を語る。
「シンポジウムの後は、カレーうどんの日制定を祝う“カレーうどん食べ尽くし大パーティー”で楽しんでもらう。また、讃岐コーチン卵の釜玉カレーうどんなど革新的なカレーうどんも発表する予定だ」と言う。
このほかにも、「カレーうどん千吉表参道店」で通常680円のカレーうどんを10円で提供、「革新カレーうどん料理ショー」で「革新カレーうどん」の作り方を一から教える、8月2日限定の「黒船カレー南蛮」の販売(神奈川・保土ヶ谷)など、盛りだくさんな企画が待っている。食品メーカーも関連商品を発売する。
カレー総合研究所では、カレー調理専用鍋「カレー道/初段鍋」(19,800円)を半額で提供する。
「カレーはもちろん、ご飯も炊ける。無水調理が可能で、フタの重みで鍋の機密性を高め、中の水分を逃がすことがない。熱伝導率もよく、カレーうどんのほか、煮込みうどんもおいしくできる」と話す。
今年のカレーうどんには、多方面からスポットが当たって見どころ満載だ。(7/15)
井上岳久(いのうえ・たかひさ)
1968年生まれ。横濱カレーミュージアム責任者を経て、カレー総合研究所代表取締役社長に就任した。カレーの文化や歴史、栄養学、地域的特色、レトルトカレーなどカレー全般に精通する。カレーミュージアムでは出店のカレー店の8割を誘致した。レトルトカレーは全国から2,000種類を収集し試食。スープカレーや白カレー、湘南カレーなどのブームを巻き起こしたことでも有名。東京国際大学講師として「カレーで学ぶマーケティング講座」も持つ。


