冷凍野菜の第一人者、安藤幹雄氏。ライフフーズを創業して35年。毎年、全社が目指すテーマをスローガンとして掲げる。2008年は「改革の新ステージへ」。サブテーマが「気力・体力・知力をもって挑戦しよう!」である。
07年度の業績について「08年3月期の売上高は前期比5%増の148億円の見通し。期初計画より上回りそうだ。利益は減益。売値が上がらずコストアップはすべてに亘り、物流費、販促費などが国内外で押し上がっている。円安も大きく響いた。収益減は家庭用製品で特に目立つ。減益は過去にない厳しいもので、儲かるべきときに儲からない状況」と語る。
一方、全てをやりきったかと省みて、「客観的には厳しい環境にあることは事実だが、世の中がそうだから仕方ないでは企業としての存立意義がない。客観的予見に流されたきらいはある。主体的に新年度を迎えたい。新製品の開発や用途開発などに努めることが一層大事」と08年度に目を向ける。
昨年6月、中国・湖北省武漢に冷凍野菜の新工場を竣工した。「これまでの経験を生かし、広大な畑の一元管理を徹底させ、その成果をお客に享受してもらう。黒酢農法も採用、新しい枝豆の種子の投入など着実に事業を進めていく。枝豆のほかブロッコリー、きのこ類の栽培も。一朝一夕に成るものではなく、たゆまざる努力が必要」と武漢工場に情熱を注ぐ。
現在、力を入れている施策は、まず冷凍果実、冷凍野菜の見直しと整理。冷凍野菜の残留農薬問題以降、特に家庭用では冷凍果実を強化し、順調にマーケットを拡大してきた。「市場の冷凍果実の評価も高まり、“乱世こそチャンス”の感を強くした」と安藤社長。
続けて「国産冷凍野菜の見直しと掘り起こしも進めた。従来はポテト、カボチャ、スイートコーンなどが中心だったが、ほうれん草、小松菜、インゲン、ブロッコリー、カリフラワー、キヌサヤ、サツマイモなど充実させた。さらに和風惣菜商品群の開発と拡販。ユーザーとの共同の取り組みもあり堅調」と語る。
ライフフーズの08年度の販売計画は前期比5%増の153億円。安藤社長は「収益面、中身の充実が何よりも重要で、納得できるものにしたい。社員が生き生きと、仕事に夢を持って取り組めるようにすることが私の仕事」。
その上で、「海外事業は将来、欧米の市場も展望して武漢工場を着実に成長させたい。衛生管理や品質管理面の国際標準の取得などにより工場のレベルを上げる。また、中国産品へのバッシングで苦労している和風惣菜はややセーブ気味だったが、新商品開発に注力したい。さらに和風惣菜は中国国内販売にトライアルする。中国産品への対応では凍菜協との連携を強め、自らの力と知恵を絞り、安全安心をさらに確保する仕組み作りに努める」と強調。
販売面では業務用ユーザーとの取り組み型の仕事に力を入れる。家庭用は冷凍果実をより充実させ、先進の商品開発によりマーケット拡大を目指し、「開拓者としての信頼に応えるつもり」と語る。(1/31)
安藤幹雄(あんどう・みきお)
1936年生まれ。ライフフーズを創業して35年。冷凍野菜事業に全情熱を傾け、我国の凍菜業界の今日に貢献。安定品質・安定価格・安定供給、そして情報提供を企業使命とする。次世代を担う社員教育、幹部育成に力を注ぐ昨今だ。


