ホーム > この人の出番 > 第47回 ハインツ日本 代表取締役社長 前田英広氏

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この人の出番

強みを伸ばす戦略を推進 ハインツ日本 代表取締役社長 前田英広氏

06年7月に営業とマーケティングの2部門を担当する副社長として入社し、今年5月1日、社長に就任した。

 

今年4月期の決算については「売上高は非公表ながら前年比1.0%増と前年をクリアした。51%を占める業務用はタコスなど新商品が寄与し4.9%増、家庭用ドライは主力商品のプロモーションが好調で4.1%増、家庭用冷食は中国産ギョーザ事件の影響をカバーできず7.8%の減となった」。

 

また2月から家庭用、業務用の一部商品を値上げしたが、「お客様のご協力もあり、売上げの落ち込みは見られなかった。特にデミグラスソース、ホワイトソースは20円値上げしたが、2月以降も前年比2割近い伸びを示している」とブランドの強みが発揮された。

 

さて今期は3カ年計画の2年目に入る。今年度の目標は売上げ2.1%増。そのために特に強調する戦略は、「我々の強みを伸ばそうということ。つまりコア商品であるデミグラスソース、ホワイトソース、ポテト等シェアの高い商品をさらに強化する。またブランド力、そしてハインツのグローバルメリットを最大限に活用するマーケティングを確立する」という。そして「ハインツ日本は今後、弱点を補ったり、新たなことに挑戦するというよりも我々の強みを伸ばす戦略を進めていく」とはっきり述べる。

 

ハインツ日本は8年前にニュージーランドに工場を移してから自社工場を持たない。これについては「たとえ国内工場を持たなくても、少数精鋭の会社としてグローバルなハインツのメリットを最大限に生かした活動を進めて行きたい。私どもにはすばらしいスタッフがおり、一人ひとりのアイディアを大切に生かした商品開発、営業活動を進めていきたい」とけっしてマイナスにはとらえていない。そして「活気ある職場作りを実現したい」というのが目標だ。

 

ところでハインツグループは昨年、過去最高の売上げ100億ドル、営業利益8.5%増などの目標を達成した。またハインツ日本が属しているハインツアジアは中国、インドネシア、インド等新興市場が高成長を続け、4月期の売上げは12%増をクリア、今期は14%増を目標とする。

 

売上げでは今期アジア4位になると見込まれるが「アジア市場で有効に機能する商品は何か、情報交換を進めている。商品開発やマーケティングには日本に一日の長があり、先のフードサミットにはアジア各国から40人以上のマーケティング担当者と顧客が来日した。ハインツ日本のアジアでの位置づけは今まで以上に高くなる」と見ている。

 

自分自身の目標については「常におおらかでいること。そのためには、怒りや腹立ちを抑えて、強くなければならない」という。また「自信を持って前に進む」ことを信念としている。「20代のころこの言葉に勇気付けられて、難しい商談に思い切って取り組んだのを覚えている」と話す。(7/31)

 

前田英広(まえだ・ひでひろ)
1956年生まれ、神奈川県出身。南カリフォルニア大学経済学部卒業。アメリカで4年間勤務経験を持つ。数社の国内外資系食品企業でマーケティング幹部・代表取締役として活躍後、06年にハインツ日本の営業・マーケティング担当執行役員副社長に就任。5月1日から現職。趣味はジムで汗を流すことと料理。得意料理はハヤシライス。若い頃はA級ライセンスを持っていた。