ホーム > この人の出番 > 第48回 博水社 代表取締役社長 田中秀子氏

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この人の出番

女性ならではの感性を生かす 博水社 代表取締役社長 田中秀子氏

田中氏はこの4月から父である専一氏(現会長)の後を継ぎ、博水社の3代目として社長に就任した(先々代の没後、妻が社長を務めたため4代目社長)。

 

「社内の風通しをよくするとともに、女性ならではの感性を活かしていきたい」と抱負を語る。

 

一方でこれまでも、取締役である実妹とともに「ハイサワー3代目シスターズ」として、メディアに登場するなどしていたが「今はまだ2人で一人前かも知れません。立場が人を作ると言われているように社長と呼ばれることで育てられ、鍛えられるものだと思う。それだけに3年後が試される」とも考える。

 

「割るならハイサワー」のCMでもおなじみの博水社は1928年創業で、今年で80周年を迎える。「ハイサワー」をメインに、田中氏が自ら開発した「ダイエット ハイサワー」、ビアテイストの割材「ハイサワー ハイッピー」など、焼酎等の割材飲料を手掛けている。

 

中でも06年に発売した「ハイサワー ハイッピー」は、40年以上前に発売直前までこぎつけながら、原料不足から発売を断念、再度開発した商品ということで、近年は特に力を入れている。

 

そうした中、7月15日から8月14日までの1カ月間、キリンビールと共同で「ダブルハクスイ割」キャンペーンを、東京・大井町で実施している。これは、キリンビールのむぎ焼酎「白水」と「博水社」がともに「ハクスイ」の音を持つことから実現したもの。

 

田中氏は「キリンビールの営業担当の方と、試しに『ハイサワー ハイッピー』で『白水』を割ってみたら、麦のふわりとした香りと、『ハイッピー』のふわふわした泡がマッチして、本当においしい、上質な味わいになった。そうした出会いから今回のキャンペーンが実現した。割材は一般的に甲類焼酎で割られることが多かったが、乙類焼酎との組み合わせで提案するのは、当社としても恐らく初めて」と語る。

 

同キャンペーンでは、むぎ焼酎「白水」を「ダイエット ハイサワー」で割ったものと、「ハイサワー ハイッピー」で割ったものという2つの「ダブルハクスイ割」を、JR大井町駅周辺の飲食店20店で提供するとともに、プレゼントやスタンプラリー等を実施している。今後は営業面でも協力し、キリンビールの側も、こうした提案をまずは首都圏から拡げていく方向のようだ。

 

また、田中氏にはもう1つの顔がある。NPO法人日本動物生命尊重の会(ALIS)に所属し、保健所で殺処分される犬や猫を救出、里親を探すボランティアに取り組んでいる。「こちらも自分のライフワーク」と言う。こうしたNPOの活動は、資金も広報の道も潤沢とは言えない。

 

田中氏は「仕事でのつながりが、少しでもこうした活動の広報に役立てば」とも考えているようだ。逆に、こうした活動からくる人となりやなじみ易さが、会社や商品の魅力をより高めることにもつながるのかもしれない。(8/7)

 

田中秀子(たなか・ひでこ)
82年博水社入社、84年取締役、08年4月より代表取締役社長。多忙な仕事のかたわら、FM東京「聴くならハイサワー劇場」(月~金曜日)にも出演中。ブログ「ハイサワー博水社3代目シスターズ・あわふわを飲みながら」(http://www.warunara.jp/blog10/)も更新中。趣味は犬猫の里親探しボランティア、ジャズ。