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この人の出番

法令順守と連携強化で迅速対応 スターゼン東日本販売 代表取締役社長 寺師孝一氏

スターゼンは10月1日に販売部門を4社に分社化し、新たなスタートを切った。

 

その中のスターゼン東日本販売の社長に就任した寺師孝一氏。就任前までは責任の重さに思い悩むとこもあったが、「14営業所の所長、200名の社員の力を結集し、日本一の商圏を持つ新会社を、名実ともにナンバーワンの販社にしよう」との夢を持ち、その夢の実現に向けてスタートを切った。

 

就任後1カ月が過ぎたが、この間、各営業所を回り、朝礼などで直接社員に分社化の意義、目的、今後の方針などについて説明し、意思統一を図ってきた。

 

経営の基本方針については、「コンプライアンス(法令順守)と横の連携の強化の2つが柱」と語る。コンプライアンスについては、「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)が基本。問題を迅速に改善するために、各営業所に担当部長をつけ、迅速に問題を解決する組織にした」と語る。

 

横の連携強化については、「所長会議は毎月あるが、リーダークラスの横の連携が必要ということで会議を開いた。今抱えている問題や、どうしたらよいかなどの意見が出され有意義な会議となった」という。

 

経理責任者の会議も開いており、情報の共有化、商品対応、広域にまたがる対応など、その効果が現れている。この2つの基本方針を推進することで、「人材育成も図られ、事業の拡大にもつながる」とし、新会社発足1カ月間の対応に自信を深めている。

 

今後の営業方針については、「東日本は最大のマーケットでプレッシャーもかかるが、分社化のメリットを出していかなければならない」とし、各営業所のエリア調整や、移転・統合、配販分離などで効率化を図り、営業拡大につなげていく考えだ。

 

また、仕入れ面では、「従来、単独で営業所が仕入れていたが、共同で仕入れることによってスケールメリットを出し、販売も共同で対応していく。これがプラスアルファにつながる」と語る。当然、新規得意先の開拓も重要な課題となっている。

 

最近の食肉をめぐる環境は一段と厳しさを増しているが、当面の見通しについては「厳しいなりにもトータルではそこそこの数量が出ている。食肉、加工品ともにシェアを拡大し伸びているものもあるので、決して悲観はしていない」とし、従来の取引き先だけでなく、グループ会社とバッティングしない形で、外食、惣菜などあらゆる分野を視野に攻めの姿勢で対応していく考えだ。特に牛肉については、「原料肉だけでは限界があるので、今後は加工肉を伸ばし、牛肉の市場を活性化していく必要がある」と、牛肉の販促にも力を入れていく方針だ。

 

分社化1カ月が過ぎて、「まだ落ち着かないです」という状況だが、この間、各営業所を積極的に回り、担当者会議などを通して、「社員のモチベーションは確実に上ってきており、手応えを感じている。横の連携もうまくいっており、情報が入れば迅速に対応できる体制ができている」という。

 

この後、各営業所単位での年末商談会を開催し、新会社発足の真の正念場となる4月以降の新年度につなげていく考えだ。(11/20)

 

寺師孝一(てらし・こういち)
1956年生まれ。81年ゼンチク(現スターゼン)入社。94年鹿児島営業所長、01年量販部長、05年国産食肉部長。07年執行役員・国産食肉部長を経て、08年10月スターゼン東日本販売社長に就任。趣味は読書とウォーキング。