ホーム > この人の出番 > 第90回 サタケ 代表 佐竹利子氏

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この人の出番

飼料プラントの世界的な展開を検討 サタケ 代表 佐竹利子氏

穀類加工機最大手のサタケは、精米関連機器に加え、近年は精麦・製粉システム「ペリテック」、米粉製粉機「小型製粉機」、簡易炊飯米「マジックライス」、包装米飯「楽メシ」などの事業にも注力している。

佐竹利子代表は「ペリテックは世界80か所以上で導入され、堅調に推移しています。米粉製粉では08年に『小型製粉機』を発売し、国内ではJA・農家・米穀卸などに約20台販売しているほか、国外では韓国・台湾の精米業界で、二次加工の一環として砕米等の有効活用として米粉製粉に関心が高まっている」と今後の進展に期待する。

食品事業では、「食料の国内自給率向上を図ることを目的に始めたものだが、近年その効果が出始めている」とする。特に『マジックライス』のOEM供給が伸びているとし、こちらも今後の拡大に期待を寄せている。

また09年には、マイクロ波を使った包装米飯「楽メシ」の販売を開始した。

佐竹代表は「この最終的な目的はハードである楽メシ製造設備の販売。そのため、まずはソフトである『楽メシ』を発売し浸透を図るとともに、取引先と商品開発提携を行い、サタケが委託生産することを計画している」と戦略的展開を描く。

さらに、「マジックライスシリーズに加え、高齢者向けやアレルギー体質の方などのニーズにマッチした新しい商品づくりを行っていきたい」と強調する。

海外事業では「途上国での人口増加、新興国の所得水準の向上に伴い穀物消費量が急増している。サタケとしては、この変化に対応し穀類加工を中心に据えた新しい価値の創造をしていかなければならない」とする。

国別に戦略を立案しての対応となるが、近年では、アジア諸国において大型精米プラントの引き合いが増加している、という。

佐竹代表は「各国ともエネルギーと食糧を重要項目に位置付けているほか、将来の食糧危機を見据えて、自給率向上と外貨獲得の両面から、余剰分を輸出する戦略を立てている。その余剰分輸出で課題になるのが、穀物の品質。しかし、現状では各国の設備面から高品質、安全・安心を担保するのが難しい状況にあり、これがサタケへの引き合い増加の要因の一つになっている」と見ている。

サタケでは既に、中国、タイ、ブラジル、アメリカなど世界10か国に生産・販売拠点を持っている。今後は、生産・販売とも充実させ、サービス網の整備を図る計画だ。特に、中国、タイ、インド、ミャンマー、ベトナムを中心にサービス人員の拡充も進めていく。

また、サタケオーストラリア(SAU)では、飼料プラント(フィード・ミリング)を手掛けている。

佐竹代表は「小麦・大麦・メイズ・ソルガム・フスマ等の原料を粉砕機(ハンマーミル等)で粉砕し、最終製品として固形化した飼料(ペレット)を製造するプラントで、今後、世界的な展開を検討してく」考えだ。

サタケは社会貢献活動にも積極的だ。

「2005年から取り組む『お米の学校』は、延べ5000人以上の児童が参加しているほか、昨年は、地元ケーブルテレビ局と共同で『お米探検隊』という食育番組を制作・放映しています」ともする。(7/30)

佐竹利子(さたけ・としこ)
広島県出身。米国・南カリフォルニア大学卒。以来、夫の佐竹覚氏と二人三脚で経営に参画。1997年7月、覚氏の第3代社長CEO就任に伴い、両者「代表」として経営に当たる。2000年に覚氏が急逝し、唯一の代表として現在に至る。01年広島大学名誉博士号授与、05年京都大学農学博士号取得、07年南カリフォルニア大学Alumni・Merit・Award受賞。趣味はゴルフ、カメラ。座右の銘は「不可能はない」「謙虚であれ」「気のつく人になる」。