2010年9月号
麺業界展望~この人に聞く!~
明星食品 山東一雅社長
既存の基幹商品を復活へ
即席麺業界は、需要が本格化する秋冬に向けて、各社とも基幹商品のリニューアルを発表している。価格改定の後、長引く不況で消費者の財布の紐が固くなり、業界全体としても売上が減少傾向にある中、新商品よりもむしろ、売上の規模が大きい既存商品を見直し、業績の向上を図る傾向が出ている。
その中でも、ひときわ大きな話題となっているのが、明星食品のロングセラー、チャルメラの発売45年目にしてのリニューアルだ。山東一雅社長に、今後の即席麺業界の展開、チャルメラ復活にかける思いを聞いた。
――現在の状況はいかがですか。
山東 4~6月の第1四半期では、売上が前年比を若干割っているものの、利益は計画通りに上がっている。昨年5月のインフルエンザの流行による好調が影響し実績が上がらなかったが、6月に入って盛り返し、回復基調になっている。
(中略)
――チャルメラのリニューアルについて。
山東 昨年9月に、開発、営業、マーケのメンバーでプロジェクトを立ち上げ、9回検討会を開いた。その中で、色々な意見があり、今回の全面刷新に至った。独自の"ホタテの旨み"を増大し、パッケージを刷新、キャラクターの"おじさんのイラスト"も新しくした。麺質、スープ、木の実スパイスを改良。スパイスは、新たに「秘伝の小袋」と名付けた。
(中略)
「全員力」でブランド復活
――販促では、社長自ら地方にも行かれるとか。
山東 今、行商に歩いているところで、チャルメラのリニューアル意図、良さを(取引先)トップの方々にPRしている。手ごたえはある。よしやろう!と言ってくれている。味は間違いなく美味しくなっている。特に、味噌フレーバーは良い。9月1日から一部の地域を除いて、全国一斉に出荷する。工場、研究、営業スタッフ含め、全社一丸、社員の家族含めた"全員力"で進めていきたい。キャラクターのおじさんも、髭がすっきりした。おじさんの復権とブランドの復活。大いなる拡大をしたい。チャルメラはここ数年苦戦していた経緯もあるが、当社はチャルメラとともに発展してきた。チャルメラが復活することで、『明星は元気だぞ』とステークホルダーから声があがれば良いと思っている。
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連載シリーズ
・巻頭評論「2010年夏の麺類は…」
・めん春秋
・「経営に役立つ一品料理」(7)長谷川 汎
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