国内最大の「くら寿司」浅草ROX店オープン、世界にジャパンカルチャーを発信する“グローバル旗艦店”

射的や輪投げなど日本文化が体験できる「縁日スペース」を併設
くら寿司株式会社(大阪府堺市、田中邦彦社長)は1月22日、業界初の「ジャパンカルチャー発信型」店舗で、グローバル旗艦店の1号店「くら寿司 浅草ROX店」をオープンする。

2020年は東京オリンピック・パラリンピックなどの大型イベントが開催されることもあり、訪日外国人観光客の最大化が予測されている。くら寿司は日本の文化と和食が世界に再注目されるこの機会を活かし、今年を「第二の創業期」と位置づけた。回転寿司の魅力を海外にも広めるため、国内有数の観光地である東京・浅草にグローバル旗艦店を開店し、国内のみならず、海外進出を加速する。

「くら寿司 浅草ROX店」は、「観光」と「食事」が同時に体験できる、「サイトイーティング(SightEating)」をコンセプトに掲げる。敷地面積255坪、座席数272席と、いずれも国内のくら寿司店舗で最大規模。内装は世界で活躍するクリエイティブディレクター佐藤可士和氏による監修のもと、江戸時代の日本の「祭り」をイメージし、柱やテーブルには白木を、各座席には畳のシートを使用し、壁には浮世絵や提灯を装飾するなど、和のぬくもりを感じられる空間を現代的に表現している。

内装は佐藤可士和氏が監修し、和のぬくもりを感じられる空間を現代的に表現

内装は佐藤可士和氏が監修し、和のぬくもりを感じられる空間を現代的に表現

射的や輪投げなど日本文化が体験できる「縁日スペース」も併設。5皿で1回できるゲーム「ビッくらポン!」で当たるともらえるカプセルの中に、景品とともに利用券が入っているものがあり、引き換えで射的や輪投げで遊ぶことができる。賞品として、子ども向けのおもちゃを用意している。
 
インバウンド対応としては、外国語対応スタッフが一目でわかるよう、胸元のプレートで明示。また、注文用タッチパネルは4カ国語に対応している。このほかにも、世界104言語に対応する音声翻訳機「Langogo Genesis」を導入し、外国人客への円滑な接客を目指す。
 
また、「自動案内システム」と「自動会計」を導入するなど、ITを活用した店舗運営を行う。「自動案内システム」は、利用客が店頭のタッチパネルを操作してチェックインすると、空席状況に合わせて、自動で座席を案内するもの。AIで管理する「自動会計」は、座席ごとに取り付けたカメラと皿についたQRコードを活用し、取った皿の枚数を自動でカウント。座席で精算を待つことなく、そのままレジに向かうことができる。スマートフォンを使って、事前予約やタッチパネル代わりに注文できるアプリケーション「スマホdeくら」と合わせて、便利に使うことができる(自動会計は3月以降に稼働予定)。
 
くら寿司によると、同社は業界他社に先駆け、BOX席(E型レーン)の導入や、ビッくらポン!の開発など、回転寿司を「食のアミューズメントパーク」にすることを目指してきた。今後は、「当店を基点に、創業より守り続けてきた“おいしさ”と、進化してきた回転寿司の“楽しさ”を、より多くのお客様に感じていただきたいと思っている」という。
 
なお、「くら寿司」では「浅草ROX店」の開店を記念し、22日から28日まで、アメリカなど各国で今春発売予定の「祝の華海老」(税別100円)を、一部店舗で先行販売する。ぷりぷりの赤えびに、グレープフルーツと石澤ドレッシングを添えた風味豊かで後味さっぱりな一品。対象店舗は「浅草ROX店」のほか、「池袋東口店」「池袋サンシャイン60通り店」「新山下店」「成田土屋店」「なんば元町店」「新世界通天閣店」「金閣寺店」「名古屋高畑店」「博多中州店」。
 
【「くら寿司 浅草ROX店」店舗概要】
▽住所
=〒111-0032東京都台東区浅草1-25-15浅草ROX4F
▽営業時間=1月22日~26日12時~21時(ラストオーダー20時30分)、1月27日~通常営業11時~23時(ラストオーダー22時30分)
▽電話=03-5830-6106(持ち帰りの注文も可能)
▽駐車場=専用駐車場なし(浅草ROX地下駐車場あり)
▽座席数=272席(ボックス44席、カウンター8席)