純国産「純和鶏」が持続可能性に配慮した鶏肉の特色JAS認証を取得/ニチレイフレッシュ

「持続可能性に配慮した鶏肉の特色JAS」ロゴマーク
〈鶏肉の特色JASでは国内第一号に、循環型畜産業を実現〉
(株)ニチレイフレッシュ(金子義史社長)は10月23日、同社が養鶏・販売している「純和鶏」が10月19日に農林水産省登録認証機関である(株)エコデザイン認証センターから、「持続可能性に配慮した鶏肉の特色JAS」として認証された、と発表した。なお、持続可能性に配慮した鶏肉の特色JASとしては、国内第一号の認証となる。

今回認証された「持続可能性に配慮した鶏卵・鶏肉」規格は、国産鶏種の普及を目的に2003年3月に制定された新たなJAS規格で、生産資源の循環など持続性(サステナビリティ)とアニマルウェルフェアを考慮した鶏卵および鶏肉を対象としているもの。

認証された鶏肉には特色JASのロゴマークや文言を使うことができ、国内生産による資源の活用を後押しし、食料自給力の向上や、持続可能性に配慮した鶏肉であることを消費者が理解し選択を行うことができるようになることが期待されている。

純和鶏は日本国内で育種改良された「純国産鶏種」と呼ばれる肉用鶏。国産肉用鶏のなかでも純国産鶏種の割合はわずか3%程度(家畜改良センター調べ)と希少性の高い鶏肉で、同社グループでは、(株)ニチレイフレッシュファームが岩手県で純和鶏の養鶏を手掛けている。

ニチレイフレッシュファームでは、養鶏時に発生する鶏ふんを肥料化し、その肥料で農家に飼料用米を生産してもらい、その飼料用米をエサとして純和鶏に与えるという、“循環型畜産業”を実現。鶏肉としての純和鶏はニチレイフレッシュが全国の小売店などに販売しており、適度な歯ごたえやコクが評価されているという。同社では今後も、純和鶏の養鶏・販売を通じ、持続可能な社会の実現に寄与していく、としている。

〈畜産日報2020年10月27日付〉