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食品産業新聞(月・木更新)

【即席めん特集】NB商品攻勢、PB商品減速

即席麺市場で限りなく普及するかに見えたPB(プライベートブランド)商品の勢いが減速し始めている。

日本即席食品工業協会がまとめた09年度の「即席麺の生産量推移」で明らかになった。JAS品の伸び率が非JAS品(PBやOP商品)の伸び率を上回り、NB(ナショナルブランド)商品群が攻勢に転じている。低価格商品はPBやOPでまかなうようになったことで、以前のような激しい販売合戦のために拡販費を投入する頻度が大幅に減少した。

営業利益を圧迫していた拡販費を抑えることで、売上高は微増収ながらも営業利益を大幅にアップすることに成功。これにより、利益を新製品開発や主力ブランドの販促に当てることで、魅力あるNB商品が次々と市場に登場し始めた。
結果、付加価値の高いNB商品を求める消費者が増えている。デフレを打開する糸口になりえるか、注目される。

非JAS品(OP商品やPB商品など)を含めた09年の即席麺生産量(日本即席食品工業協会調べ/生タイプ含む)は前年比4.9%増の53億4,411万4,000食となった。総生産額も2.0%増の5,174億3,000万円となり、数量・金額ともに前年を上回り、若干だが市場規模が拡大した。

市場の9割以上を占めるドライタイプでJAS品と非JAS品の生産数量を比較してみると、JAS品(5.4%増)の伸び率が非JAS品(3.5%増)を上回ったことから、PB商品やOP商品の勢いが若干だが鈍化したものと思われる。低価格商品一辺倒だった08年から、消費者が少しずつ付加価値の高いNB商品を買い求める傾向に変わってきた。そのことは伸び率が上回った月の回数が互角となったことからもうかがえる。

袋麺に限って見てみると、さらに鮮明にJAS品の伸び率が非JAS品を上回っていることがわかった。JAS品は5,581万2,000食前年を上回り、非JAS品は3,148万8,000食下回った。中でも非JAS品の落ち込みは激しく、2月34.6%減、3月37.9%減、7月33.3%減、10月42.1%減と3割を超える減少となった月が目立つ。1年のうち7か月も前年を下回っている。

一方、袋麺のJAS品で前年を下回ったのは4回、減少幅も10%前後と安定した生産数量をキープした。

カップ麺ではわずかに非JAS品がJAS品の伸び率を上回った。ただ、前年を下回った回数はJAS品の方が少なく、ここでも非JAS品離れが進んでいることを示している。