アイスクリーム市場が夏の販売不振が響いたものの、4~10月で前年比0.5%増で推移、昨冬のハードルは高いが、年間で2% 増いけば5000億円の大台を達成することから、冬の販売に各社が例年以上に注力している。CVSアイス売り上げは市場の約3分の1であり、PB品を中心に高単価商品が売り場に根付いていることから、CVSアイスが下期の追い上げの一端を担う場面も出てきそうだ。

アイス市場は、大人・シニア需要の取り込み、ロングセラーブランドのワンランク上の商品の定着、高単価品の広がりで、濃厚なアイスも冬場だけでなく夏場も高回転し、従来のアイスの夏のおやつ的な位置づけから、通年型デザートへの移行も果たしている。16年度市場は4900億円超の過去最高。昨冬は、15年12月にマツコのテレビ番組で、冬アイスが取り上げられたことによる特需の反動減が懸念されていたが、12月にセブン‐イレブンが異例のアイスのテレビCMを投下するなど、流通、メーカー各社の取り組みで冬アイスの話題、需要を持続させ、こうした効果も市場拡大につながった。

今年の市場については4~7月は約5% 増で順調だったが、天候の影響で8月が7%減、9月2.5%減、10月5%減と苦戦、下期で盛り返すべく各社が冬商戦に気概を持って取り組んでいる。

「5~6年前に比べ、下期の売上構成比が5ポイント程上がっている」(メーカー)。年々、下期の伸長率が高くなっており、今冬はスーパーでアイス最大手のロッテアイスがメーカー間を越えて「スイーツアイス」コーナー化を仕掛けていることからも、ますます通年型デザートとして冬場稼げる商材になりそうだ。

CVSアイスは、NB品が130円、季節品160円前後に対し、オリジナル品は200~300円で、これら高単価品が市場押し上げの一端も担っている。

〈食品産業新聞2017年11月20日付「秋のCVS特集」より抜粋〉